直腸がんの生存率は早期発見・早期治療ではかなり高い
直腸がんの生存率は早期発見・早期治療を行えば、非常に高いといわれています。
直腸がんの症状と診断されれば、どの程度のがんであるのか、肝臓・肺などの遠くの臓器に転移があるのかどうかの検査が行われます。
直腸がんの症状の広がり具合により生存率・手術などの治療法はかわってきます。
直腸がんを含む大腸がんには国際的に使用される「デュークス分類」、日本で使用される「ステージ分類」という分類が使われます。
がんの大きさだけで進行度を規定するのではなく、大腸の壁の中にがんがどのぐらい深く入っているか。
リンパ節への転移・遠隔臓器への転移があるかどうかによって進行度が規定されています。
直腸がんの生存率は、5年生存率・8年生存率に分けること多くあります。直腸がんはそれぐらい長期で予後を見なければ完治できたとは言えないのです。
日本で使用されているステージ分類による直腸がんの5年生存率は次の通りです。
ステージ 0(癌が粘膜の中だけにとどまっている極初期の癌)は100% 、ステージ1(比較的早期の癌や中期の癌)は98.2%、ステージ2(進行癌だが、リンパ節転移が無いもの)は83.8%、ステージ 3(かなり進行した癌で、リンパ節転移が有るもの)は67.9%、ステージ 4(肝臓、肺、腹膜、遠隔のリンパ節にまで転移があるもの)は16.2%。ステージ別の5年生存率を見ると、直腸がんの症状は早期発見・早期の手術などの治療がいかに大切かわかります。
直腸がんの治療と生存率
次に、直腸がんの治療が生存率に影響するかどうかについてお話します。
直腸がんが発見されれば、治療法として手術を行う・放射線治療を行う・化学療法(薬物投与による治療法)を行うことが考えられます。
直腸がんの進行度・患者の体力・持病などを考えて手術を行うかどうかが決められます。
現在、研究が進められていますが、手術後に化学療法を行うことで生存率が改善するといった有効なデータはまだ得られてはいません。
放射線治療も切除不能なものを切除可能にするなどのある程度の効果は期待できますが、生存率が向上したという報告はまだありません。
あくまでも、直腸がんの症状を完治する場合に一番大切なことは、直腸がんの初期症状をきちんと理解し、疑わしい症状がある場合は放置せず早めに医療機関を受診することです。